Photo by Y.Itoh&K.Hosoda
Article by K.Hosoda


2000年スーパー耐久第6戦もてぎスーパー耐久レース

十勝24時間レースから約2カ月が経過。第6戦もてぎ戦では今年メインに使用している99マシンで参戦。予選は2番手ながらも、決勝はタイヤ選択が見事に的中し、今季4勝目をマーク。シリーズポイントも10点差とし、念願のチャンピオン獲得に一歩近づいた。


9月14〜15日

「練習走行」

 もっとアップにしたいよ〜

 今回のもてぎではホンダ車ユーザー向けに無限による専有走行が木曜日に2時間あったので、ここから走行を開始。一応先週中にFISCOでチェックはしてあるが、レースウイークということでセッティングも進められるから、これは走らない理由はない。サポートレースにシビック東日本戦があるから走行台数は比較的多かったが、ここでは私はホームページ用のマシン撮影に専念。したがって、タイムのことは知らない。上の写真はデジカメによるものだが、光学2倍ズームでは寄りきれず、しかもシャッターのタイミングが難しく、こんな程度にしか撮れませんでした。翌15日はいつものN1リーグ専有走行でセットアップを行ない、終始クラス2番手につける。ちなみに本日は雨模様で3回目の走行はキャンセルし、早々と宿に戻った。


9月16日

「公式予選」

 

 予選日朝一の予定は車検だ。4クラスは8時からなので、スケジュール的には楽な方だったが、車検場に行ってみるとガラガラで、最後の一台となっていた。ドライバーの装備品をチェックしたあと、マシンもチェック。特に問題はなく、無事に車検は終了した。

 
 その後行なわれた予選前のフリー走行では山内がセットアップを確認し、最後に浅見がドライブ。非公式ながら4クラスのコースレコードを上回る2分13秒092をマークし、さい先の良いスタートを切った。そして迎えた予選だが、今にも雨が降り出しそうで、降る前からウエット宣言が宣告された。まずは山内からアタックを開始。早々に2分13秒935をマークして2番手につける。しかし、この頃になるとついに雨が落ち始めコースは完全にウエット状態となる。
 この状態ではタイムアップよりも基準タイムクリアが目標となる。浅見はウエットタイヤで、ドライタイムの110%をマークすべくコースイン。2分22秒388をマークしたところで予選を終えた。暫定結果では総合30番手だったが、基準タイムをクリアできなかったマシンが降着となりクラス2番手は変わらないものの、総合24番手で決勝に駒を進めることとなった。


9月17日

「決勝レース」

 写真は土曜日のものです

 決勝日も雨模様で、朝のフリー走行ではクラス3番手ながらも、レインタイヤのチェックに専念。今回もピットはBP看板の下が割り当てられ、ピットウォークでマシンのアピールに努める。
 
 この後フロントタイヤを交換

  今回もスタートドライバーは山内が受け持つ。僚友BP ADVAN INTEGRAは目の前からスタートする。なお、雨は上がっているが路面はセミウエット。天候も前日同様で、いつ雨が降ってくるかわからない。そこでギリギリまで検討した結果、フロントに浅溝、リアに深溝というレインタイヤをチョイスする作戦を選んだ。宿敵の5ZIGENパルサーは前後深溝のままのようだ。この作戦がどう出るか。 

 

 そして13時にレースはスタート。山内はポジションをキープして2番手で1周目を戻ってくる。けれども前後のマシンは入れ替わり、トップにARGOシビック、3番手に5ZIGENパルサーという具合だ。しかしパルサーのペースが極端に遅く、どんどんその差が広がっていくのだ。どうやらタイヤが路面と合わないみたいだ。そうこうするうちに山内は3周目に前を行くARGOをパスして早々とトップにたつ。我々の選択したタイヤがバッチリ合っているみたいで、山内はどんどんリードを広げていく。途中ウエット路面に手こずるRX-7に行く手を阻まれたが、これをもパス。
 その後12周目あたりから雨が落ち始め、コースは完全なウエットに。こうなるとパルサーが追い上げを開始するものの、マージンはたっぷりある。その後雨は止み、コースはふたたびハーフウエットに。パルサーはタイヤがきついらしく、30周過ぎにピットインし、スリックタイヤに替えてコースイン。その後山内は予定より少し早めの38周目にピットインし、こちらもスリックに履き替えて浅見がコースイン……と思ったらエンジンがかからない。切キルスイッチをリセットして10秒ほどロスしてコースに復帰。この時点でARGOはピットインしていないため、順位的には2位だが、53周目にARGOもピットイン。この時点で5ZIGENに76秒ものリードを奪っていた。

 写真は木曜日のものです
 順調に周回する浅見だが、周回遅れとなるARGOを抜いた直後の1コーナーでコースアウトを喫してしまう。これで30秒ほどロスしたが、その差はまだ45秒ほどある。残りは20周ほどだから、慌てることはない。路面はライン上はドライとなって、ラップタイムもどんどん上がってくる。
 
 4度目の表彰台中央に上る
 レースも終盤に入り、5ZIGENとの差は35秒ほどだ。浅見は自分のペースで周回を重ね、80周を走りきったところでチェッカーを受け、今季4勝目をマークした。これで20ポイントを上乗せし、2位に入った5ZIGENパルサーに10ポイントの差をつけ、シリーズチャンピオンに一歩近づいたレースとなった。この調子で富士とSUGOも乗り切るつもりなので応援よろしくおねがいします。

 4度目の表彰台中央に上る

 
 
 なお、チームメイトのBP ADVAN INTEGRAはクラス7位でフィニッシュした。


2000スーパー耐久シリーズ第6戦 もてぎスーパー耐久レース
2000年9月16〜17日 ツインリンクもてぎ(4.801379q)
天候:曇り/雨/曇り 参加台数:42台 決勝出走台数:42台
参加クラス:クラス4
ゼッケン/車名:54/BPビスコベータアンクルシビック
ドライバー:山内伸弥/浅見 武
予選結果:クラス2位 総合24位 タイム:2分13秒935
決勝結果:クラス優勝 総合11位 80周回
完走台数:34台
獲得ポイント=20点 シリーズ合計=103点 第1位