Photo by Y.Ito&K.Hosoda
Article by K.Hosoda


2000年スーパー耐久最終戦SUGOスーパー耐久レース

これまで6戦5勝し、シリーズ2位の5ZIGENパルサーに15ポイント差をつける我々は、ここSUGOで6位に入ればチャンプ決定となる。そんなSUGOでは予選3番手からスタートし、慎重なレース運びで3位となり全戦表彰台をゲットし、念願のシリーズチャンピオンを獲得した。


10月27日

「練習走行」

 

 サーキットには27日に入り、N1リーグ占有走行でセットアップを進める。タイムは終始3番手前後で、勝つことよりも完走で悲願達成となるのだから、いつものようなピリピリした緊張感はない。けれどもレースは何が起こるか分からないし、表彰台を逃してのチャンプ決定では格好悪いから、結局はいつも通りに走った。

 

 前回の富士を都合により欠場した浅見も元気に復帰した。


10月28日

「公式予選」

 

 本日の予定は車検から始まる。いつものように前日にメンテナンスしておいたので、そのまま車検場へ。しかしその前に行われる参加確認をついつい忘れてしまって、何度も放送で呼び出されてしまった。VICICさんゴメンナサイ。

 

 予選はいつも通り山内からスタート。タイヤを暖めてアタックに入りまずは1分37秒552をマークして3番手を確保。その後浅見に交代し、再度アタック。1分37秒059でタイムはアップしたものの、ポジションを上げるまでにはいたらず、クラス3番手からのスタートが決定した。


10月29日

「決勝」 

 
 決勝スタートを前に今季で引退する関谷正徳選手のデモランが行われた。マシンはJTCCチェイサーだ。

 

 決勝の天候は雨の予報だったが、雨は早朝にあがっており、フリー走行時はウエットだったものの、久々にドライ路面でのレースが出来そうだった。

 

 スタート進行が始まり、続々とコースインしていく。スタートドライバーはいつものように山内で、後半を浅見が務める。今季最後のミサイルボンバーではBPオリジナルネックストラップを提供した。

 

 そしてレースがスタート。山内は3番手で1周目を終えるが、6周目には5ZIGENパルサーを抜いて2番手に浮上する。トップのアルゴシビックは今回も圧倒的に速く、どんどん逃げていく。とくに相手にすることもなく、ひたすら周回数を重ねていく山内。
 そして27周目でアルゴシビックがコースアウトを喫し、難なくトップに浮上する。しかし、30周を過ぎるあたりから5ZIGENパルサーが追い上げてきて35周目には2番手にドロップする。今回はとにかくトップを争うよりも確実にゴールへマシンを導かなければならない。ミスはもちろんだが、他車のとばっちりも受けられない状況である。山内はややペースを落として浅見へのバトンタッチの機会を伺って走行する。そして予定通り55周を走ったところで、ピットインする。

 

 ピット作業もいつもより慎重に行ない、タイヤ交換のナットにもクイックアダプターは使用せず、ひとつひとつ確実に締めていく。エンジンも念のためオイルを補給して浅見がピットアウト。
 この時点でポジションは5番手にドロップするが、全車ピットインを終えていない。直後に5ZIGENパルサーもピットインし、素早くピットアウト。その後これに抜かれて周回遅れになるものの、気にせず浅見は周回を重ねる。そして62周目にセーフティカーが入る。この時点で2番手に浮上し、70周目にレースが再開された。この直後に背後までに挽回してきていたアルゴシビックに抜かれて3番手にドロップ。ここからゴールまではマッシモシビックと表彰台をかけたバトルが展開されることとなった。

 

 浅見は、浅野選手の駆るマッシモシビックから逃げるべくペースを上げて引き離しにかかる。それまでのテレ〜っとした走りとは違い、いつもの走りが蘇ったのだ。やはり4位でチャンプ決定では面白くない。40秒前後で走っていたラップタイムが38秒台に上がったのだ。けれども浅野選手もベテランの味を発揮して執拗に追い回してくる。100周時点でその差は0.5秒しかない。
 しかし浅見はさらにペースアップし、37秒台をマークするなど懸命に力走し、マージンを徐々に広げていく。そして127周を数えたところでチェッカーが降られ3位表彰台で今季のレースを終えた。
 この結果念願だったシリーズチャンピオンの座ををゲットすることに成功したのだ。苦節9年という長い時間がかかってしまったが、やはりこの結果は「嬉しい」の一言である。

  

 ちょっと分かりにくいが、中央で水を飲むのが浅見。駆け寄ったクルーと談笑する。


 表彰式終了後、ただちにシリーズ表彰が行なわれ、声援に応える山内/浅見の両名。考えてみれば富士の逆転優勝がなかったら5ZIGENに負けていただけに、前回の優勝は大きかった。
 表彰式が終了し、ピットに帰って今度は記念撮影だ。


 見てやってください。この嬉しそうな二人を。とくに浅見の「どんなもんだい」的な表情が印象的であります。ということで、とうとう最終戦も終了し、今季の成績は7戦5勝、2位&3位1回ずつという全戦表彰台という結果となりました。これも応援をしていただいたファンの皆様、そして支援していただいた各スポンサーの方々のおかげと感謝している次第です。どうも一年間ありがとうございました。  



2000スーパー耐久シリーズ最終戦 SUGOスーパー耐久レース
2000年10月28〜29日 スポーツランドSUGO(3.704q)
天候:曇り 参加台数:42台 決勝出走台数:42台
参加クラス:クラス4
ゼッケン/車名:54/BPビスコベータアンクルシビック
ドライバー:山内伸弥/浅見 武
予選結果:クラス3位 総合32位 タイム:1分37秒057
決勝結果:クラス3位 総合21位 127周回
完走台数:32台
獲得ポイント=12点 シリーズ合計=135点 シリーズチャンピオン

「トピックス」

  <今回のキャンギャル>
    

 今回は3人のキャンギャルに来てもらいました。中央の女の子は前回の富士に続き来てもらった川崎 薫ちゃんです。両サイドの女の子のプロフィールは

名前   高橋まこチャン   生田貴恵チャン
身長   161p        160p
BWH   83・58・85p   83・57・86p
趣味   旅行         ショッピング 
      ドライブ゙      旅行

となっています。

  <前祝い>
  

 決勝を前にいつもの焼き肉・京園で鋭気を養う。このあと奥のテーブルにはハツ、ミノ、ホルモンなどの白色系の肉が、そして手前のテーブルにはカルビ、ロースなど、赤色系の肉が並びます。ちなみに、某右側タイヤ担当メカは土曜朝現地入りのため、この場にはおりません。

 ということで今年のレース報告もここまで。来年も引き続き参戦の予定ですが、クラス区分の変更によりマシンなどはまだ未定です。オフシーズンの情報も随時アップしていこうと思っていますので、楽しみにしていてください。それでは応援どうもありがとうございました。