Photo by Mr.T.S/K.Hosoda
Article by K.Hosoda


2002年スーパー耐久第2戦鈴鹿

 ハイランドで無念のリタイアを喫した我々は、10日という短いインターバルでマシンを修復し、万全の体制で鈴鹿入りした。練習走行はウエットで、S2000勢との差は詰まったものの、予選はドライになり、タイム的にはトップと3秒以上の差がついて5番手止まり。決勝は4番手に浮上して上位を伺うが、予定より早めのピットイン。またしてもパワステのトラブルに見舞われたのだ。これを修復し、レースに復帰。タイムは26秒台まで回復するが修理に要した30分は大きく、最下位完走で終わってしまった。


5月10日 「練習走行」

NSXと並んでセットアップに努める


 天気予報では鈴鹿の週末は雨模様。金曜日の走行も当然雨で、決勝を見据えたセットアップに努める。雨ならS2000勢との差も少なくて済みそうだ。


 
ウエットの中を2分42秒台で周回。他のS2000も同じく42秒台だったが、#10のインテグラが41秒台に入り、好調なところを見せていた。果たして予選はどうなることやら・・・。

雨の中を走行するADVANアンクルDC5

5月11日 「車検&公式予選」

車検も無事に終了


 土曜日になると雨も上がり、予選のころにはドライ路面となりそうだ。まずは車検を受けて、とくに問題もなくクリア。フリー走行で2分26秒台をマークし、クラス2番手につけた。トップとのタイム差は0.6秒だから、予選が楽しみとなった。


 
そしていよいよ予選。僚友F SPORTSチームのNSXと揃ってコースイン。まずは山内がアタックし2分27秒767をマーク。その後タイヤが暖まった状態で浅見がアタックし、2分25秒678をマーク。しかし、#8のS2000は22秒台! をマークし、手が付けられない状態だ。#10のインテグラにもかわされて、クラス5番手からのスタートが確定した。その後決勝に向けてのメンテナンスを行ない、早めにサーキットを後にした。

僚友NSXとともにコースイン

5月12日 「決勝」

ピットウォークは大賑わい


 明けて決勝の天候は晴れ。朝のフリー走行では2番手のタイムをマークし順調なセットアップであることを確認。今回は決勝に向けての最終メンテナンスもバッチリで、予定通りピットウォークにドライバー&マシンともども参加。レースクイーンと一緒にファンサービスに務め、また、地元の知り合いなども多数かけつけ、賑やかなピットウォークとなりました。


 グリッド上ではタイヤのエア圧チェックやホイールナットの締め付けなど、簡単なチェックを行ない、決勝スタートに備えました。今回僚友のF SPORTSチームのNSXは総合9番手だから、グリッドははるか前方であります。急いでグリッドでの撮影を済ませ、今度は最後尾のNSXも参考のために撮影と、忙しくグリッド上を駆け回りました。

今回は慎重に最終チェック
スタートは山内が務める


 スタートドライバーはいつものように山内が務め、予定では35周過ぎにピットインする作戦を立てました。


 そして14時過ぎにレースはスタート。山内は一端6番手にドロップするものの、その後5番手から4番手にポジションを上げて、上位陣を追います。しかし、S2000勢はやはり速く、トップ3台からはどんどん遅れていきます。25周過ぎにはトップから60秒ほど遅れていました。

5番手で周回を重ねる山内
またしてもパワステトラブルが襲った


 そしてピットインの予定が近づいた33周目に緊急のピットインとなりました。またしてもパワステのトラブルが発生してしまいました。ピットエリアで修理を試みるものの、時間がかかりそうなので、一端ピット内へ押し戻し、レース復帰に向けての作業が始まりました。この時点でもはや入賞の可能性は無くなってしまいました。


 パワステ系の修理に30分を要し、給油とタイヤ交換をして浅見がレースに復帰しました。浅見はしばらくは様子を見ながらの走行となりましたが、マシン的には問題はないようで、本来我々が考えていたラップタイムである26秒台にペースがアップしました。浅見は順位に関係なく淡々と与えられたパートをキッチリと走行し、クラス11位で最下位完走となりました。
 こうなると、やはりトラブルが残念でなりません。S2000勢はドライバーの技量的に第一、第二ドライバーの差が大きいところもあり、最後までキッチリ走ればどうなるかわからないからです。次にもてぎ戦までにはパワステ系の対策を施し、今度こそ三度目の正直となるべく万全の体制で挑みますので、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。

復帰後は順調に周回を重ねてチェッカー

2002スーパー耐久第3戦 鈴鹿300マイル
2002年5月11~12日 鈴鹿サーキット(5.821㎞)
天候:晴れ 参加台数:42台 決勝出走台数:40台
参加クラス:クラス4
ゼッケン/車名:54/ADVANアンクルDC5
ドライバー:山内伸弥/浅見 武
予選結果:クラス5位 総合26位 タイム:2分25秒678
決勝結果:クラス11位完走 総合31位 66周回
完走台数:31台
獲得ポイント=0点 シリーズ合計=0点


「トピックス」

<レースクイーン登場>

ハイランドに続いて登場してくれたゆうなチャン


 鈴鹿には2名のレースクイーンに来てもらいました。
 54号車の担当は
桜木ゆうなチャン(23)で仙台ハイランドに続いての登場であります。仙台の後に誕生日を迎え、23才になりました。趣味は海外旅行とドライブで、運転が大好きとのことです。

<F SPORTS>

今回はハイランドの借りを返して2位でチェッカー


 前戦の仙台ハイランドでは規則により予選落ちを喫した僚友のF SPORTSチーム。今回は予選落ちは無く、安心してレースの臨んだ。そんなこともあってか練習から好調で、3~4番手のタイムをマーク。予選は5番手タイムながら、タイム抹消のペナルティを受けたチームがあり、4番手からスタート。決勝はRX-7勢の背後にピタリとつけ、給油の早いRX-7を尻目に堂々のクラストップを快走。その後のピットインでガソリン給油時に燃料が漏れ、思わぬタイムロスを喫して3番手に後退。しかし、トップのM3がスローダウンし、2位でチェッカーを受けた。今後の戦いぶりが非常に楽しみになってきた。

<嬉しい差し入れ>


 昨年のSUGOで味を覚え、最終戦では何本も差し入れしてもらった関西名物「みっくちゅじゅーちゅ」の味が忘れられず、CHIKA嬢(別名:納豆ギャル)に連絡したところ、今回はニューバージョンを差し入れてくれるとのこと。それはリンゴ味とイチゴ味のもので、関東でもCMが流れているから、手に入れることは可能なのでしょうが、まだ売っているところにお目にかかったことはありません。味はやはり普通のリンゴジュースとイチゴジュースとは違った感じがしました。CHIKA嬢にはお返しに私の地元の名産、狭山茶を差し上げました。

両手にみっくちゅじゅーちゅ・・・