Photo by Mr.T.S/K.Hosoda
Article by K.Hosoda


2003年スーパー耐久第1戦ハイランド

 いよいよ2003年のスーパー耐久シリーズがスタートした。今季は開幕戦がハイランドとなったことに加え、シリーズ上位5台に決勝優先権があることも考慮し、開幕戦から参戦。参加クラスはより白熱したバトルをすべく、昨年までのクラス4から、グループNプラスクラスへスイッチし、アルテッツァに勝負を挑む形となった。ところが、ハイランドは決勝グリッド数が32台と少なく、予選落ちの可能性が。そして心配されたことが予選中にエンジントラブルという形で表れ、無念の予選落ちとなった・・・。


4月24〜25日 「練習走行」


 今季からグループNプラスクラスということで、1日早くサーキット入りし、木曜日のスポーツ走行でセットアップを進める。まだ完全なグループNプラス仕様とはなっていないが、「途中からクラス変更するなら最初から」ということで、思い切って参戦となった。


 そして金曜日のN1リーグ専有走行3セッションで
セットアップを煮詰める。タイム的には各セッションとも3〜4番手といったところ。Nプラスは5台の参戦だから、熟成なったアルテッツァにはまだまだ及ばない。当たり前の話だ。しかし、参加受付を済ませると思わぬ事態が発生した。5台いたNプラスがなんと4台になっていたのだ。なんでもプログラムの誤記とのこと。これで我々の後ろに1台いたから安心していた予選通過が危ぶまれる形となってしまった・・・。


4月26日 「車検&公式予選」


 一気にせっぱ詰まった状況となってしまった開幕戦だが、とりあえず車検を済ませて、予選に備える。今季から予選システムが変更され、予選は2回にわけて行なわれる。1回目はドライバーの技量を確認するもので、110%の基準タイムさえクリアすればOK。そして2回目が決勝グリッドを決めるための予選となる。この結果、これまで予選日朝に行われていたフリー走行はなくなった。なお、車検後に予選落ちとなる按分結果が発表され、予想通り各クラスから1台が予選落ちとなることとなった。うーん・・・。


 
そして予選1回目が始まった。路面はウエットということで、溝付きタイヤでコースイン。まずは山内がタイム計測に向かうが、ここでいきなりハプニングが発生した。なんと、順調に回っていたエンジンが突然ブローしてしまったのだ。Nプラス仕様になってまだ周回数もそれほどこなしていないのだが、肝心なときに壊れてしまったのだ。この時点で浅見がドライブすることが不可能となり、「2名のドライバーが基準タイムをクリアしなければならない」という規則に触れることになり、残念無念の予選落ちが確定した。一応、リザーブ申請は済ませ、決勝まで準備はするが、リタイアする車両がなければ、出場資格はない。よって決勝レポートは今回なし。この屈辱は鈴鹿で晴らすことにするとしよう。


2003スーパー耐久シリーズ第1戦 ハイランドスーパー耐久レース
2003年4月26〜27日 仙台ハイランド(4.029q)
天候:晴れ 参加台数:38台 決勝出走台数:32台
参加クラス:グループN+
ゼッケン/車名:54/ADVANアンクルインテグラ
ドライバー:山内伸弥/浅見 武
予選結果:ノータイム予選落ち
決勝結果:−
完走台数:28台
獲得ポイント=0点 シリーズ合計=0点

「トピックス」

<一応決勝に備え、腹ごしらえ・・・>


 
予選落ち後、エンジンを載せ替えて、一応は決勝出走に望みを繋いでサーキットをあとにする。そしてその日の夕食は海鮮料理&焼き肉の店に突入し、鋭気を養う。なお、右手に見えるお方はこの春晴れて「先生」におなりになられました。

<空いた決勝の時間は・・・>


 結局、決勝日になってもリタイア車両は発生せず、決勝出場を断念。となれば僚友のBP ADVAN NSXを応援するのみ。レースの模様はF SPORTSの部屋を見てもらうとして、ここでは昨年の富士に引き続きメカニックとして来てくれたS君の話題を。時間を持て余した若者の興味と言えばそれはもう右の写真に象徴されています。「1枚撮ってください」というので、希望を叶えてあげました。