Photo by Mr.T.S/K.Hosoda
Article by K.Hosoda


2003年スーパー耐久第2戦鈴鹿

 ハイランドで屈辱の予選落ちを喫した我々は、短いインターバルでマシンを修復し、鈴鹿入りした。しかし、練習走行直後にエンジントラブルが発生。早々にエンジンを載せ替えることに。作業は予選日明け方までかかったが、なんとか終了。予選では、やはりアルテッツァ勢が速く、タイム的にはトップから3.5秒落ちのクラス5番手。決勝でもアルテッツァ勢は速いが、コースアウトなどにより一時は3番手に浮上。ピット作業後に6番手に後退するものの、2台をかわして4位でゴール。最低限の目標である「完走」という結果を残した形となった。


5月9日 「練習走行」


 いつものように金曜日に3時間の練習走行が行なわれたが、エンジントラブルが判明し、2本目に走行すべくエンジンを載せ替えた。しかし、スペアエンジンはまったくのノーマル状態ってことで、練習走行後エンジンをばらし、明け方までかかって、それなりの仕様に変更した。なお、肝心のタイムはN+7台中5番手といったところでした。


5月10日 「車検&公式予選」


 土曜日のスケジュールは車検から。メカニックは眠い目をこすりながら車検に向かう。なんたって、「30分寝たかどうか」というくらいだから・・・。それでも無事に車検は終了し、予選1回目に備える。なお、今回から規則が変更され、2種類のマーキングタイヤを使うことになった。


 
そして予選1回目。まずは基準タイムをクリアすべく、山内、浅見が走行。ピットウォークの後、2回目の予選開始だ。今回は練習からタイムの出ていた浅見がアタックを担当。コース改修も手伝って軒並みタイムアップ。そんな中浅見は一発アタックに入る。タイムは2分21秒955でとりあえずクラス5番手を確保。決勝が雨の予報となっているので、さらにタイム更新を目指すが、タイム差が1秒あっては無理と判断。結局クラス5番手からのスタートが確定した。


5月11日 「決勝」


 明けて決勝の空模様は曇りだが、今にも雨が落ちてきそうだった。そしてフリー走行が開始されると、雨が落ち始め、ウエットタイヤでの走行となる。ここでも順位はクラス5番手だ。その後ピットウォークではファンサービスに務める。


 グリッド上ではタイヤのエア圧チェックやホイールナットの締め付けなど、簡単なチェックを行ない、決勝スタートに備える。また、雨ということでガラスの曇り止めも入念に行なう。


 スタートドライバーはいつものように山内が務め、予定では35周前後でピットインするという作戦を立てた。


 そして14時過ぎにレースはスタート。山内はポジションを4番手にあげて順調に周回を重ねる。しかし、上位陣は速く、どんどん離されていく。その後#37のコースアウトなどもあって一時は3番手まで浮上するものの、抜き返されてふたたび5番手にドロップ。そしてピットイン予定の35周を迎えるが、後半のタイヤライフを考えて、少し引っ張る作戦に変更。44周を終えたところでピットインし、給油とフロントタイヤ交換を行ない、浅見にスイッチした。


 ピットインで6番手に落ちた浅見は2分40秒台で周回、ときには39秒台をマークして上位陣との差をつめてくる。レースに戻った45周時点でのタイム差は40秒ほどだったが、59周目には4位との差が8.7秒、5位との差が6.7秒となった。


 ここからは敵もペースアップし、なかなか差がつまらなくなるが、64周目に#96を抜いて5番手に浮上。さらに66周目に#55を抜いて4番手に浮上した。しかし、3番手との差は80秒もあるので、これ以上は何かなければ無理というもの。結局78周走ったところでクラス4位でフィニッシュした。


2003スーパー耐久第2戦 鈴鹿300マイル
2003年5月10〜11日 鈴鹿サーキット(5.807q)
天候:雨 参加台数:46台 決勝出走台数:46台
参加クラス:グループN+
ゼッケン/車名:54/ADVANアンクルインテグラ
ドライバー:山内伸弥/浅見 武
予選結果:クラス5位 総合28位 タイム:2分21秒955
決勝結果:クラス4位入賞 総合18位 78周回
完走台数:42台
獲得ポイント=10点 シリーズ合計=10点 第5位


「トピックス」

<初レースクイーン>


 鈴鹿には2名のレースクイーンに来てもらいましたが、そのうちの一人、高城 愛(たき あい)ちゃんは初のレースクイーンを務めました。
 大阪を中心に
コンパニオン・モデルを務める彼女は、料理が得意とのこと。ホームページもあるので、チェックしてみてね。

<パワーの源を補給>


 
金曜日の作業で遅くなった我々は、パワーをつけるべく予選日の夕飯に焼き肉屋さんに直行。以前四日市で食したハラミほどではなかったけど、とても美味しく、皆満足そうに食べていました。

<もうひとつのレース>


 今回の鈴鹿はヴィッツ関西シリーズの第1戦も行われた。ここに我々のメカニックYが参戦した。車名は「R.T.UNCLE VITZ」。参加台数66台に対し、決勝出走が48台だから、各クラス上位24台に入らないと予選落ちとなる。そんな中Yは果敢に予選アタックを慣行。見事A組21位、総合41位で予選通過。決勝は数台を抜いたものの、他のマシンにプッシュされてスピン。43位完走でフィニッシュしたのだった。