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Photo by Mr Y.Itoh & K.Hosoda
Article by K.Hosoda
ハイランドはレースウイークのスポーツ走行がけっこう多く組まれている。 そこで、サーキットには水曜日に入り、木曜、金曜と2日間かけてみっちり練習走行を行なう。木曜にセッティングを行ない、金曜の専有走行では3〜4番手とまずまずのポジションにつける。
予選日の午前中には車検が行なわれる。エンジンルーム、下回り、安全装備など細かなところまでチェックを受ける。
車検後のフリー走行ではタイムが伸びずクラス7番手に止まる。今回の予選は山内が1回目を受け持ちアタック。フリー走行時よりもタイムはアップしたが、他車もタイムを伸ばし2分03秒959でクラス8番手に沈む。
2回目の予選は浅見となるが、タイヤのライフを考えてウエットタイヤでの走行で基準タイムをマークするに止め、決勝レースはクラス8番手、総合25番手からのスタートが決定した。
決勝を前にピットウォールでくつろぐアンクル・山内。 総合25番グリッドは奇しくもシビックタイプR看板の前だった。
久々にスタートドライバーを受け持ちコックピットで集中するアンクル・山内。レースをどう戦うか思案中?
スタート進行時の空模様は曇りがちでいつ雨が降ってきてもおかしくない状況。するとポツポツと雨が落ちてきた。けれどもすぐには酷くならないようだし、路面はドライだから当然タイヤはスリックで行くことになる。ただし、雨の状況によってはピットインしなければならないから、そのタイミングが今回のレースのポイントとなる。後方には僚友F SPORTSチームのBP ADVAN INTEGRAが。こちらのスタートは玉ちゃんこと玉本秀幸が受け持つ。
そして午後1時20分過ぎにレースはスタート。山内は6番手にポジションを上げて1周目を戻ってくる。すぐ後ろには玉ちゃんがピッタリとマークしている。10周過ぎには5番手に浮上するが、この頃から雨が強くなってくる。ラップタイムは落ちてくるがポジションは4番手にアップ。しかしその直後にはポジションを8番手に落としてストレートを通過。見ると運転席側のワイパーが動いていない。
周回数はまだ15周そこそこだ。ピットインさせるには早いし、ワイパー修理だけでピットインさせるか迷ったが、
結局レースの1/3となる周回数まで走らせることにした。で、当初の40周前後から予定を早めて30周目にピットイン、ウエットタイヤへの交換と給油、そしてワイパーを修理して浅見がピットアウト。
今回モニターを忘れてしまったので順位の把握がしにくく、他ピットのモニターで確認しながらレースを運ぶこととなった。各チームのピットインが終了したところでのポジションは7番手。その後6番手に順位を上げるもののペースはイマイチ。残りも10周を切り今回はこれまでか……と思ったが、モニターを見るとなぜか4番手を走行中だ。ピットクルーは「誰もピットインしていないのになぜ?」ってな気持ちだった。
結局レースはそのままチェッカーを迎え4番手でフィニッシュした。レース後浅見に聞くと「何台かスピンしてたみたい。こっちはミッションが入りづらくて大変だった」とのこと。これで10ポイントを獲得し、ポイントランク8位に浮上した。
十勝で乗せて貰ったBP ADVAN INTEGRAもクラス4位でフィニッシュ。十勝に続き連続4位をマークしてポイントランク6位に浮上。
98スーパー耐久シリーズ第6戦 ハイランドスーパー耐久&F3レース
98年9月5〜6日 仙台ハイランド(4.0296q)
天候:雨 参加台数:33台 決勝出走台数:33台
参加クラス:クラス4
ゼッケン/車名:54/BPビスコベータアンクルシビック
ドライバー:山内伸弥/浅見 武
予選結果:クラス8位 総合25位 タイム:2分03秒959
決勝結果:クラス4位入賞 総合18位 75周回
完走台数:30台
獲得ポイント=10点 シリーズ合計=25点 第8位
木曜日の最初の練習走行を終えるとフロントまわりには大量のトンボの死骸がへばりついていた。見るとそこら中にトンボが飛んでいる。例年ハイランド大会は4月に行われ、強風に悩まされるが、今回はラジエーターグリルのトンボ清掃に悩まされた。
<スーパーチャーハン>
仙台のレース時はかならず訪れる、というか秋保温泉周辺にはメシ屋が少なく必然的に行くことになる中華店「たべにおいで」。ここのメニューはどれもボリュームたっぷりで、 ドライバー、メカニックともに大満足。ちなみにこれはその名もスーパーチャーハン! 大きさの比較の意味でタバコでも置けば良かったが、通常のチャーハンの脇に具だくさんのホイコーローがで〜んと鎮座する。これだけでもお腹いっぱいだが、この前にアルコールを飲むのは言うまでもない。
<F3ネタ>
今回のレースはF3第9戦も開催された。トムスのbWは96年のスーパーN1耐久で3戦ほど山内とコンビを組んだ藤原靖久。96年のハイランドでは終盤2番手を走行するもののリタイアしてしまったことが懐かしい。そんな彼も今年はF3&GTにフル参戦している。ちなみに今回のF3の成績は予選9位、決勝8位だった。