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Photo by Mr Y.Itoh & K.Hosoda
Article by K.Hosoda


98年 スーパー耐久 第4戦 TIサーキット

2戦連続の不本意な結果に対し、マシンをイチからバラして組み直す。 カラーリングも完成し心機一転。 だが、今度は練習日にまたもや不調になるものの懸命の復旧作業で予選はからくも7番手を獲得。決勝は順調で、周回毎に確実にポジションを上げ、3番手に。上位のリタイアも手伝ってクラス2位の表彰台を獲得。


6月4〜5日

「練習走行」

 今季、シビックタイプRを製作して第2戦SUGOから出場し、第3戦の鈴鹿までトラブル続きで結果の残せていない我々は、短いインターバルの間にマシンを徹底的に組み直し、3度目の正直ということで万全の体制で臨む。
 サーキットには6月4日に入り、4日のスポーツ走行、5日の専有走行でセッティングを煮詰める。しかし、5日の走行中にエンジントラブルが発生、この復旧に時間を取られてしまいセッティングも煮詰まらぬまま走行時間が終了。また、これまで完成していなかったカラーリングがようやく仕上がり、気分も新たに予選に臨む。


6月6日

「公式予選」

 予選日の朝にはフリー走行が行われましたが、ここでのポジションはクラス7番手でした。まずは1回目の予選ですが、今回は山内が受け持ち、セッティングを確認しながらのアタックでタイムは1分47秒562という昨年を1秒上回るものでしたが、クラス7番手に終わりました。
 その後、2回目の予選が行われました。浅見はポジションアップを狙ってアタックを始めましたが、タイムアップはならず、結局クラス7番手からのスタートとなりました。


6月7日

「決勝レース」

 そして決勝。朝のフリー走行ではクラス3番手をマーク。今回はフロントタイヤの交換が必要とのことで、ピットインは50周弱と作戦を立てる。スタートは今回も浅見が担当し、山内が最後を締めくくることになる。

 恒例となったピットウオークの後、午後12時35分過ぎにローリングによってレースはスタート。浅見は落ち着いて1周目を周回し、ポジションキープの7番手で戻ってくる。その後ペースが上がらず10番手までドロップするが、7周過ぎからペースがグンとアップし、前車を次々とパス。12周目には6番手に上がり、20周目には5番手。そして22周目には3番手まで浮上する。

 順調に周回を重ねる浅見は2番手を走る5ZIGENパルサーとの差を確実に詰め、15秒以上あった差を40周過ぎには1秒まで詰め、ピットインの周にはこれをパスして45周目にピットイン。ここで給油とタイヤチェンジを行い、山内に交代してピットアウト。

 山内はピットアウト直後からかなりのペースで周回を重ね、全車がピットインを終えたときには3番手でした。ピットイン前が2番手でピットアウト後が3番手ということはピット作業の差が出たことになる。前を走る5ZIGENパルサーとは徐々に差が開いていき、もはや3番手をキープするしかない状況だ。

 けれども97周目に5ZIGENパルサーがリタイアし、我々は労せずして2番手に浮上。この時点でトップのドライダーシビックとの差は1分ほど。これまで決勝中にトラブルが発生してきたこともあり、最後まで不安が付きまとうが、今回はこのままチェッカーを迎え、今季初の表彰台を獲得することができた。


98スーパー耐久第4戦 TI耐久400qスーパー耐久レース
98年6月6〜7日 TIサーキット英田(3.702q)
天候:晴れ 参加台数:39台 決勝出走台数:39台
参加クラス:クラス4
ゼッケン/車名:54/BPビスコベータアンクルシビック
ドライバー:山内伸弥/浅見武
予選結果:クラス10位 総合24位 タイム:1分47秒562
決勝結果:クラス2位入賞 総合10位 104周回
完走台数:27台
獲得ポイント=15点
シリーズ合計=15点/第9位



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